Calling

京都の大学時代の友人から電話がありました。彼は今兵庫なのでかなりご無沙汰な感じです。薄い色は友人。
「おう、久しぶり」
「ご飯ちゃんと食べてる?洗濯物溜めてない?」
「なんでオカン口調やねん」
「まあまあ。どうよ、久しぶりに会わへん?」
「いいっすね。9月連休あるしな。17・18・19か」
「なんで俺の休みのスケジュール知ってんねん!このストーカー!」
「うん、日本国民は全員一応休日やからね。誤解を招くことは言わんといてね」
「ほなその連休家においでーな」
「お、いいの?じゃあお言葉に甘えて」
「家族総出でもてなしたるわ」
「いい人たちだ。どんなもてなしがあんの?」
「家のドア開けたらまずタライが落ちてくる」
「コントや」
「家の犬がじゃれてくるわな」
「かわいいー。癒されるな」
ドーベルマン土佐犬
「怖い!確実に負ける!」
土佐犬横綱
「そんな情報聞きたくなかった」
「オトンとオカンが挨拶しに出てくる」
「どうもお世話になります」
「どんでん返しから」
「客を驚かすな!忍者か!」
「とりあえずお茶でも」
「すいません、頂きます」
「少量の毒入り」
「なんで抵抗力をつけてんねん」
「2階の俺の部屋に案内するわ」
「どんな部屋かなーとか言いつつ」
「階段上がる途中で滑り台になってどーん!」
「全然もてなす気無いな」
「ほら、落ちるときの顔、ブッサイクに撮れてますよ」
「そのサービスいらねぇー。気ぃ悪くさせてるし」
「1枚5千円からでーす」
「しかも高い!ぼったくるな!」
「次はハートフルなショーを予定しております」
「ハートフル」
「オカンと兄貴のマジ喧嘩です、どうぞ!」
「そのショーはちょっと遠慮したいかな」
「従業員一同、またのご来店をお待ちしております」
「家族じゃないし!バイトやった!」
「お帰りの際にアンケートにご協力をお願いしまーす」
「泊める気さらさら無ぇ!」
「飛び掛ってくるドーベルマン土佐犬
「もうええわ!」

「こんな話するために電話したんとちゃうわ」
「自分から言い出したのに」
「乗っかったやん」
「乗って欲しかったんやろ」
「まあな。んじゃ決定でええか?」
「おう。楽しみにしとくわ」
「そか、そりゃ良かった。兄ちゃーん、OKやってさ!」
「お前誰やー!」


大学の時から変わってません。